オバマ元大統領がカマラ・ハリス副大統領の次期大統領候補指名の民主党大会の応援演説の中で、トランプ候補の再選を映画の続編に例えてユーモアを交えてこう言っていました。
We have seen that movie before. And we all know that the sequel is usually worse.
( 私たちはあの映画は前に見ました。皆さんがご存知のように、たいてい続編はよりひどいものです。)
政治の世界はともかく、確かに映画の続編がオリジナルを超えるのは難しいように思えます。それでもシリーズ化されている人気映画もいくつかあります。最近はシリーズのことを franchise (フランチャイズ) と呼んで、作品は続編というよりももう少しゆるいつながりで、関連キャラクター商品の販売なども含めたビジネス的な側面を強調したこの呼び名が一般的です。フランチャイズ化するには一作目がヒットすることはもちろん、2作目の成功が鍵のようです。一部の例外はあるものの、2作目がオリジナルと同等、またはそれ以上のクオリティーの作品だったりするようなものは、今でも続いています。逆にシリーズ化を目論んだものの、続編が平凡な作品となり、シリーズ化の企画が無くなるものは多くあります。中には Jaws (ジョーズ) のように続編を作っちゃいけないのに幾つも作っちゃったものもありますが。
例えば、007シリーズ。一作目の Dr. No (007は殺しの番号) はユニークな主人公を世に紹介した点は素晴らしい功績ですが、作品自体は今一つという印象でした。それが、From Russia with Love (007/危機一発) の面白さでシリーズ化確定となり、更に面白い Goldfinger (007/ゴールドフィンガー) につながります。
The Godfather (ゴッドファーザー) はマーロン・ブランドの存在感が素晴らしかったですが、2作目のズシンと来るラストは、1作目を超えたかも知れないと思わせられました。
スター・ウォーズは The Empire Strikes Back (帝国の逆襲) がシリーズ中最高という人がいます。Star Wars (スター・ウォーズ) は心躍る新たなスペース・ファンタジーの世界観を作り出したという点では素晴らしい作品です。でも心を揺さぶるシーンが多かったことを考えるとThe Empire Strikes Back は映画的には確かに出色の出来だったように感じます。
クリスファー・ノーラン監督の Batman は、1作目 Batman Begins (バットマン ビギンズ) ではまだコミックが原作と感じさせる要素がありましたが、The Dark Knight (ダークナイト) はそれを感じさせない独自の映画だったと思います。
The Terminator (ターミネーター) は 2作目が明らかにより良い出来だった最も良い例でしょう。Terminator 2: Judgement Day (ターミネーター2) は制作費も多くなりストーリーも練られていて、1作目の B movie (B級映画) 的な部分が解消され、第一級のエンターテイメントでした。
Aliens (エイリアン2) は、1作目 Alien のホラー要素を抑えてアクション映画にすることで、より多くの人にアピール出来るようにした点はとても賢い続編でした。

他にも、Lethal Weapon 2 (リーサル・ウェポン2) や、Spider-Man 2 (スパイダーマン2)、The Lord of the Rings: The Two Towers (ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔)、Harry Potter and the Chamber of Secrets (ハリー・ポッターと秘密の部屋)、Dune: Part Two (デューン 砂の惑星 PART2)、Top Gun: Marverick (トップガン・マーヴェリック) などが思い浮かびます。でもこうやって挙げて見ると、確かに続編でオリジナルを超える作品を見つけるのは簡単ではないですね。