英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

ヨーダの英語は名言でも真似しない方がいいですよ

 スターウォーズの新しい TV シリーズが作られたり、マンダロリアンの映画ができる話など、スターウォーズが盛り上がっていますね。このスターウォーズ・シリーズ中、最高傑作と挙げる人が多い The Empire Strikes Back、帝国の逆襲ですが、この作品でデビューしたヨーダの英語はちょっと変わっています。ヨーダの話し方は語順が独特なのが魅力になっています。奇妙な文法なのに何やら意味深なことを言うので、仙人のようなミステリアスな重みが増します。でも英語を学ぶ上では、ヨーダの名言が多いからといって、それらを暗記しようということはしない方がいいです。

 

ヨーダの言葉はこんな感じです。

The greatest teacher failure is.

英語の本来の語順なら以下のようになるはずです。

 Failure is the greatest teacher.   失敗は最も偉大な教師だ。(The Last Jedi)

 

Destroy the Sith we must.  

 We must destroy the Sith.   シスを滅ぼさなければならない。(Revenge of the Sith)

 

帝国の逆襲では、ルークが沼に沈んだ X-Wing をフォースで引き上げようとしますが、

 Luke :  I can’t.  It’s too big.    出来ないよ。大きすぎる。

Yoda

Size matters not.  Look at me.  Judge me by my size, do you?

これを文法どおりに話すと、
 Size does not matter.  Look at me.  Do you judge me by my size?
 大きさは問題ではない。私を見ろ。大きさで私のことを判断するのか?

 

 倒置法などではなく、明らかに意図的に ”ヨーダ語” を作ってます。文法どおりにすると、なんだかミステリアスな感じが無くて面白くありません。

 

 ヨーダの話し方は、目的語や修飾語を 主語+動詞 の前に持って来たり、否定が最後に来たりとパターンがあります。私はこのしゃべり方は、黒澤明の映画などを研究していたジョージ・ルーカスが、日本人の英語にヒントを得て作ったんじゃないかと疑っています。ジェダイの名も「時代劇」から取ったということですから。現に、英語とは語順が異なる日本語を学ぼうと苦労する英語話者の間では、「ヨーダの話し方を思い浮かべれば日本語が簡単になるよ」と冗談半分で話されていたりします。

 

 ところで、今後、英語を学ぶグローグーは上手く話せるようになるのでしょうか。

Yummy / Grogu



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