英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

英語にすると可笑しな名前になりそうな店名

 よく日本の人気商品を海外で売うとするときに、商品名が現地の言葉で変なものを意味するということで、変更をするという話を聞きます。カタカナを使った名前は商品名だけではなく、お店の名前も外国語を利用したカタカナのものが多くあります。街を歩いているとアルファベットが併記された店の看板を至る所で見かけます。


 最近も外国人の多い街で YakinikuLike という看板を見て、英語で書かない方が良いのではないかなと思いました。「 Like 」の部分は英語の like を動詞の「〜が好き」という意味で使っているのだと思いますが、like には「〜に似た」や「〜のような」という意味の使われ方もあります。名詞の後ろに付けて 〜like は「〜のようなもの」という意味になります。例えば birdlike は「小鳥のような」です。そのため YakinikuLike は「焼肉のようなもの」「焼肉似の」という、つまり「焼肉ではない」ことになってしまいます。海外進出という時は新しい名前を用意した方がいいですね。


 飲食店では、MOS Burger もあります。これは私も当初思いましたが、mos の発音は英語の moss と同じで、moss は「苔」です。スペリングも似ているので、「苔バーガー」なんていう感じです。最近はロゴが緑色になって余計にコケっぽくなりました。また東京新宿に Eggslut という LA から来たファストフード店があります。アメリカ発のお店ですが、egg を除いた部分は女性に対する侮辱的な言葉です。でも、これは LA の創業者があえて話題性を狙った名前のようです。

お店の看板が並ぶ街の風景

街のお店と看板

 飲食店ではないですが、英語のネイティブ・スピーカーが Book off とHard off の名前を聞くと、英語の似たような発音で表現が似ている卑猥な言葉を連想するようです。Book off は Book の部分が Fu— で始まる似た発音の言葉だったり、Hard off は、その名前そのものと、off の部分が off の反対の on に置き換えて出来る言葉だったりです。興味のある方は辞書で調べてみてください。


 不祥事を起こして買収されたビッグモーターの新しい名前が Wecars となりました。We は「我々」という単語の意味のから持って来たということですが、同様の発音で wee という単語が英語にはあります。wee は「小さい」とか「少し」という意味です。新しい社名を英語で発音すると wee cars のように聞こえて、社名がビッグな車から、ちっちゃい車になったような感じです。社名に英語の単語を使う時はネイティブにもチェックしてもらった方ががいいですね。


 海外に進出するなら選択肢として 〜’s という名前の付け方が飲食店などに多くあります。英語圏から来たお店に McDonald’s や Wendy's などがありますが、人の名前に「 〜’s 」を付けて個人名を所有格にして、「 〜さん家 (ち) 」という風な名前になったものです。日本で言うと吉野家の「家」のようなものでしょうか。こちらは日本名を英語にするときは使えそうですね。例えばお店の名前が「太郎」なら Taro’s といった感じです。英語圏でも同じような発想のネーミングをしていますね。

 

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