英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

鯛などの魚の名前を英語に訳すのは苦労します

ディズニーの映画 The Little Mermaid (リトル・マーメイド / 1989) ではブダイかチョウチョウウオのような黄色い魚を flounder (フラウンダー) と呼んでいました。flounder とは横に平べったいヒラメやカレイなどのことですが、平均的なアメリカの観客にはあまり大きな問題ではないようですね。

ディズニーキャラクターのフラウンダー

フランダー/リトル・マーメイド

魚は、学術名は別として、地域によって異なる名前で呼ばれていることが多くあります。日本でも、同じ魚でも地方によっていくつもの異なる名前があります。例えばフグには日本でも「てっぽう」や「がんば」など、呼び名が複数あります。

 

英語でフグは、その容姿から、pufferfish (パファーフィッシュ)、blowfish (ブロウフィッシュ)、 globefish (グロウブフィッシュ)、 swellfish (スウェルフィッシュ)、 balloonfish (バルーンフィッシュ)、toadfish (トウドフィッシュ) といった呼ばれ方があります。

 

他にも、太刀魚は beltfish (ベルトフィッシュ)、 hairtail (ヘアテイル)、 cutlassfish (カトラスフィッシュ)、 scabbard fish (スカバード・フィッシュ) といった名前があります。

 

魚屋さんに並ぶ鯛

日本では鯛のような形の魚で「 〜 鯛」と名前が付く魚が多くあります。鯛と付ければ買ってもらえやすくなることが理由の一つのようで、そんな魚を「あやかり鯛」というそうです。「あやかり鯛」は、当然ですが英語では鯛とは全く異なる名前の魚です。例えば先程のブダイは parrot fish (パロット・フィッシュ) になります。本家の鯛は英語では sea bream (スィー・ブリム) になります。また、アメリカ英語では鯛の仲間の魚は porgy (ポーギー) という名でもくくれるようです。

 

鯛とカレイが箱に入っている写真

Sea Bream と Flounder

同じ鯛なのに異なる英語名があり混乱を招くものもあるようです。オーストラリアやニュージーランドでは鯛は snapper (スナッパー) と呼ばれ、snapper は他の魚の名前にもあるため、オーストラリアに進出した寿司店が sea bream と snapper という呼び名で混乱を招いたりもしたようです。今では sea bream と共に Australian snapper や New Zealand snapper と呼ぶそうです。

 

あやかり鯛やお馴染みの魚の英語名は書籍「英語でカツ丼ってなんていう?」の中で多く取り上げています。ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。

 

 

eigodekatsudon.hatenablog.com

eigodekatsudon.hatenablog.com

eigodekatsudon.hatenablog.com