英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

どーするオーバードーズの発音

 オーバードーズが若者の間で問題となっているというニュースを見て、発音が気になりました。overdose はカタカナに置き換えるならオーバードーで、最後の発音は濁りません (濁るというのも英語に似合わない表現ですが)。この overdose という単語は、例えば、アメリカで有名人が drug overdose で救急搬送されたとか、海外のニュースで耳にすることがあります。この単語を使っているところで「ドーズ」という発音は聞いたことがありません。dose は一回の服用量ですが、一般的な服用量という意味で使われる dosage の近い発音はドーッジで、ドーッジとは言わないですね。話がそれますが、報道の news が「ニューズ」ではなく「ニュース」となって定着してしまったのと反対ですね。

変な発音の過剰摂取

 この日本のニュースの中ではアナウンサーが「『ドーズ』は英語で服用量という意味で、… 」と丁寧に説明していましたが、そこまで調べたなら発音記号もチェックしておけばいいのにと思うばかりでした。辞書の発音記号は [ doʊs ] で [ s ] です。日本の報道番組ではどの局もオーバードーと言っています。「過剰摂取」といった日本語ではなく英語の単語を使うと決めたなら、できるだけ正確に使うようにした方がよいと思います。こんなところから日本の英語がガラパゴス化して行くんでしょうね。


 ドーズという発音に近いものに doze があります。これは「うたた寝をする」という意味で、発音記号は [ doʊz ] です。 “overdoze” なら寝坊くらいで問題にならなくて良いですね。

 

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