英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

住宅の変な英語のリフォーム

 家をリフォームしましょうという広告を見たりします。これがまた気になります。以前、日本では「タッチ」が色々なところで使われていると書きましたが、re〜 も好きですね。

 

 話は逸れますが、映画 007 シリーズの第二作目、007 ロシアより愛をこめて (From Russia with Love) は公開時にはタイトルが 007/危機一発というものでした。本来の「危機一髪」という日本語を、映画の性格から「危機一発」とした言葉遊びのタイトルです。最近の映画のタイトルは英語をカタカナにしたものがほとんどなので、昔のこのような日本語の言葉遊びはマーケティング的には面白いですね。

 

 でも英語がネイティブ言語ではない日本で、紛らわしい英語の造語や言葉遊びは控えてほしいですね。和製英語が生まれて英語を学ぶ人が苦労するだけです。パン製造メーカーがパンのパッケージ上で、パンをリベイクしようと謳ってキャンペーンをしていますが、リベイクは和製英造語です。これは確信犯と思われるのであえて和製の英造語と呼びます。bake は焼くことで形が作られることを指すので、調理済みの食べ物をを温め直したり、再加熱するなら reheat です。またはそれらに焦げ目を付けるなら toast です。

リベイク・キャンペーン

rebake?

 先の気になったリフォームですが、使い方が和製英語です。日本では家の内装を変えたり修繕することをリフォームと言いますが、英語の reform は制度などを改善するという意味の単語で、制度改革といった使い方がありますが、建物の改造には使いません。日本でリフォームというときの英語は renovate です。その他に remodel や refurbish があります。remodel では壁を作って改造したり、refurbish は店を改装するなどで使えます。

  • renovate: 修理、改装する 
  • remodel : 改造、模様替えする
  • refurbish: 改装、磨き直す

 

 住宅関連でいうと、リハウスというものもあります。リハウスは「住みかえ」という意味で使われているよですが、英語には実際に rehouse という単語があり、意味が違います。rehouse は被災した人などに新しい住居を与えることです。製品に付けるにはマーケティング的にあまりよろしくないですね。似たような単語に rehome があります。これはシェルターにいる犬や猫の引き取り先を見つけ新しい飼い主を見つけてやることです。英語っぽい名前を付けるときは、一度、カタカナ語を rethink して、辞書のチェックは欠かせませんね。

 

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