英語のアンテナ

英語過敏な私のお話し

タッチの好きな日本人

 ある日、お店で Tシャツを買おうと会計に持って行ったところ、「お支払いはどうしますか?」と尋ねられました。私は何も考えず「じゃあタップで」と言いましたが、お店の人は「?」といった顔をしました。すぐに気づいて「タッチで」と言い直しました。英語では非接触型決済 (Contactless payment) のカードをかざす場合は Tap です。読み取り機の横には「タッチ決済」と書かれた札があり、英語では Tap to pay と書かれていました。

Tap to pay


 日本ではこのタッチをやたらと使いますが、英語では touch はちょっと感覚的に違うようです。tap との違いは、tap は一瞬接触することで、touch の方はもう少し長く触れるという、もっとねっとりした感じです。友達どうしなどで手のひらを上げて叩く行為をハイタッチと呼んでいますが、英語では high five といって、パシっと手を打つことを英語では touch とは呼びません。 touch と tap の二つの単語には触れている「時間」に違いがあります。例えば、女性を呼び止めようと肩を tap するのは問題ありませんが、touch したら捕まるかも知れません。また、キーボードを見ずにタイプすることは touch typing になります。指をホームポジションに置いてまさぐっている感じが出ています。


 ちなみに先程の英語の high five (ハイ・ファイブ)ですが、これは 5本の指を高く上げるので high five ということだそうです。するとミッキーマウスとミニーマウスがこれをやると high four になりますね。high five をしようとして、たまに相手の手とうまく位置が合わずに空振りしてしまうことってありませんか。失敗しない方法があります。いきなり相手の手を叩こうとせず、「お互いの肘を合わせるくらいに近付けてから、その肘を軸に手を打つとミスらず打てます。」というのはアメリカの友人のアドバイスです。

High five