日本語ではよく英単語を略して和製英語になったものがあります。sandwich や supermarket を略したサンドやスーパーなどです。それとは逆に単語が追加されて和製英語となったものもあります。例えば一番よく使われるのはマグカップでしょう。この飲物の入れ物は英語では a mug です。cup は付きません。 また、ロールパンもあります。パンはポルトガル語ですが、英語でロールブレッドとも言いません。英語では a roll で丸っこいパンになります。

これらはカタカナにした時にロールやマグだけでは心もとなかったのか、単語にパンやカップといった余計な説明を付けて、結局、和製英語にしてしまいました。

余計とまでは言えませんが、タコスやバンズの “ s ” に相当する、物が複数あるとことを示す名前の最後の「ス」や「ズ」も英語とは異なっていますね。メキシコ料理の taco は「タコ」で「ス」は付かず、複数になったときに初めて s が付きます。バンバーガーの丸パンも一つなら a bun です。通常、外来語では単数形・複数形の違いを無視する日本語ですが、タコやバンでは他の単語と混同されるのを心配したのでしょう。 ” s ” を名前に加えたかたちでカタカナ名にしています。たしかに、日本人でタコライスを蛸の入った混ぜご飯と思っていた人もいました。Content もコンテンツと複数形になっていますが、これはなぜかは分かりません。
余分な単語が加えられたものには他にも、スコットランドの民族衣装のタータンチェックもあります。英語では tartan と呼ばれ、「チェック」は要りません。また中華鍋をウォックパンと紹介されているのを見たりしますが、これも英語では wok だけで済みます。

メキシコ料理のトルティーヤなどに付ける salsa は、アメリカで一時期ケチャップの売り上げを超えたこともありましたが、日本ではサルサソースと呼んだりします。これもソースは要りません。salsa はスペイン語でソースという意味だそうです。すると日本で呼ばれているように、あのディップをサルサ・ソースというと「ソース・ソース」と言っているようなものですね。
